アマゾン☆カスタマー 4 必要にして十分な機能性能を備え、逆に変なものが入っていないシンプルさ。スペックはそりゃハイエンドのタブレットには勝てない所もあります。しかし、現時点で最新のAndroid 11に対応しつつ、LTEも使えるAndroidタブレットはそもそも貴重。LTEも使えて、コスパは非常に良好です。◆購入のきっかけHUAWEI T3 8 LTEモデルを使っていましたが、Androidのバージョンが古く、近年のアプリ容量増加に伴いだんだん辛くなってました。そこで、後継タブレットを探したのですが、、用途(ドローンと一緒に使う)的に、LTE(直接SIMを入れて通信できる機能)とAssisted GPS(AGPS,ケータイ通信網を使い、より高速に位置を特定するGPSの仕組み)が必須を条件に探し見つけました。◆まとめ◎良い所安い。スペック良好。ブラウズ、オフィス、動画、電書といった用途では全く問題なし。(ゲームは試してない)ソフトバンク系LTE SIMでなかなか快適に使える5GHz帯のWi-Fiに対応素のAndroid 113.5ミリのヘッドセット対応ミニジャックあり。スピーカーが4箇所ついていて聞き取りやすい。バッテリーの持ちが良好。◎微妙なところUSB-PD対応の高機能充電器では何故か充電できない(複数の対応充電器で確認)。PDではない充電器なら可ですが若干選ぶ模様。上手く充電できない場合は付属充電器でのチェックを。カメラ。画質を議論するようなものではないです。ただ画像メモやZoom,Teams,Meet等Web会議程度には問題はない。LTEで、ソフトバンク系以外の回線を使う場合。プラチナバンド(800~900Mhz系)はソフバンが使うバンド8しか対応していない。◎期待しないほうが良いところやっぱちょい重い。バイブレータなし。従ってサイレントモードでと全反応なしになる。故に音声待ち受けは辛い。数倍するハイエンドタブレットのような、超美麗OLED系の発色と比べるのは無理繊細なイラストを書くようなこと(普通のタッチパネルで、若干応答が遅め?)Widevine CDMのレベルがL3。一部サービスの高画質再生不可。◆買ってみての感想◎ハードウエアについて第一印象「でかい」「ずっしり」「かなりがっしりとした作り」前使ってたのが8インチだったこともあり大きく感じます。そして思ったより厚みがある。重さは550グラム。ずっしり重たいですが、大きさに似合った持ち方をすれば気になりません。金属筐体になっていて、作りはかなりがっしり。安心感があります。付属品は簡単な説明書とUSB Type A→Type Cケーブル、USB Type Aの充電器(ちゃんと日本仕様)でした。液晶保護シートはあらかじめ貼られた状態で、さらのその上に出荷保護用の初フィルムが貼ってありました。付属の液晶保護シートは全面を覆うと言うよりも液晶部分だけ保護する感じ。出荷保護用フィルムを外した直後はちょっと食い込む感じがしますが次第に馴染んできます。ディスプレイは、普通に綺麗です。映像配信や、漫画の電子書籍にも鑑賞に堪える品質です。ただ、ハイエンド機種のOLEDみたいなのとは比較するような話ではないでしょう。何故かスペック表に「1080p」と「1920×1200」と両方の記載がありますが、ちゃんと1080pより上下に広いWUXGA(縦の解像度が1080より120ピクセル広い1200)でした。FULL HDで動画を再生しつつ、上にステータスアイコン出しても問題なし。また電子書籍にもよいサイズですね。また、輝度をかなり低く落とせるのは、暗い中で使う事が多い自分としてはありがたかったです。タッチパネルは普通のタッチパネルです。ただ、普段使いは気になりませんが、絵を描こうとすると僅かに遅延を感じます。スマホ用の通電繊維を使ったタッチペンは使えますが、本格的に絵を描いたりするのは厳しいかも知れません。音声はスピーカーが4つ。あまり音質の事は分かりませんがちゃんと音は鳴ります。さらに3.5mmのミニピンジャック(ヘッドセットOK)がついており、必要なら外部スピーカーもシンプルにつなげられます。充電ですが、何故かUSB-PD(PCなど大きい電力を使う装置や急速充電の専用規格)に対応した充電器にPD対応ケーブルで接続すると充電できない現象を確認しました。ただ同じ充電器のUSB Type Aの端子(PD非対応)からUSB Type A → Type Cケーブルを使うと充電できるので実害は少ないとは思います。PD対応の充電器だけを持ち歩くような場合には要注意かも。◎LTE(WAN,4G,SIMフリー)についてあまりSIM刺してLTEで使っている人のレビューが見当たらないので、ちょっと詳しく書きます。SIMサイズはNano SIMでした。技適マークももちろんあり。MVNOがBiglobeのdocomo系SIMと、MVNOがmineoのソフトバンク系SIMを刺しましたが、いずれも通信会社で案内されているAPNを設定するだけで使用可能です。ただ、国内でキャリアが販売しているものと違い、対応しているバンド(ケータイ通信をするときに使う対応周波数)が要注意です。結論としては、商品案内にあるとおり、ソフトバンク系SIMが安定するようです。まず、元々のタブレットで使っていたdocomo系のSIMを刺してみました。私は地方の山間部在住です。このdocomo系のSIMでも自宅では繋がりました。しかし、山間に入ると、同じdocomo系SIMを刺しているモバイルWi-Fiは圏内なのに、こちらは圏外になったり通信が不安定にったりする場合がありました。そこで、ソフトバンク系のSIM(mineo)を調達して入れたところ、こっちは問題なく安定して通信ができました。こちらで常用を開始しています。原因は対応バンド。docomo系で対応バンドはバンド1,バンド3のみ。一方でソフトバンクはそれに加えてバンド8が使えます。バンド8とは900MHz前後の周波数を使う「プラチナバンド」「ゴールデンバンド」と言われる帯域のひとつ。速度はより高い周波数には及びませんが、障害物に強く、一つの基地局で大きくエリアが広く採れるメリットがあり、特に地方部ではこれらの周波数を使って対応エリアを広くしている場合があります。また、都市部でもビル間や地下、移動中などで有利と言われるほか、非常用の基地局などがこの周波数帯を使っているはずです。この端末で利用可能なプラチナバンド対応通信会社(MNO)は、ソフトバンクしかありません。ですので、ソフトバンクの回線をおすすめされているものと思います。ただ、バンド1,3にも対応しているので、他の所でも全く駄目という訳ではないかも知れません。事実地元でも住宅街では普通に使えました。なので、それは場所によるということになるかと思います。気になる方は、キャリアのページで自分の立ち回り先をチェックしてみると良いと思います。ソフトバンクの場合はバンドごとにエリアを公開しているページがあります。ここで、バンド1,3,8で出てくるエリアが使用できるエリアです。一方、docomoの場合はバンド1,3が主力で表示され、エリアごとには公開されていないようですが「(800Mhz)」の色だけのエリアはこの端末は***非対応***です。(バンド19)auの場合、主力周波数帯がこの端末非対応のバンドで展開しているためそもそも厳しいと思われ試していません。楽天はバンド3なので理論的には行けるかも知れませんが試していません。◎セットアップやソフトについてセットアップはあっさりいきました。私の場合、起動した直後は英語でしたが自動的に日本語が選択されて進みました。後はGoogleの仕組みにて、近くに古いタブレットを置いて、お互いにデータ転送するとあっと言う間にセットアップは終わりました。後は余計なオリジナルソフトなどは無く、素のAndroid 11だと思います。余計なものが入っていないのは非常に好感が持てます。私の用途は、ドローンの操縦と、それからMicrosoft Office 関係、それから電子書籍と動画鑑賞などで、動作がもたつくようなことは無いです。普段使っている動画アプリは普通に動作しました。ただ、一部配信サービスはDRMの関係でSD画質でしか再生されないです。Widevine DRMのレベルがL3です。そのため、端末というよリ配信サービス側の都合ですが、Netflix、Amazon PrimeはHD再生できず、低画質限定でした。Disney Plus、Hulu等も駄目という話があります。せっかくFULL HDをきちんと表示できるハードウエアなのに、一部サービスでは駄目だと言うのは残念ですが、これは端末に文句をいっても仕方が無いか……。ただ、youtubeやニコニコ動画、dアニメ バンダイチャンネル等、Widevineのレベルで判断していないサービスのHDコンテンツは問題ないようです。◆要望やはり要望の筆頭はWidevine DRMのL1を取得してもらえると非常にありがたいかなと思います。次がバイブレータ対応があればよいです。また、こまめにセキュリティアップデートなどをしていただけるとありがたいです。そうすればより安定して使用できます。そうすれば、現在のSIMフリータブレットが不足している隙を突いて、業務用端末としても選択肢に入ってくると感じました。あとは耐久性がどれだけ持つかかなと思っています。大切に使いたいと思います。